新年のごあいさつ  

2010年 01月 01日

長い間ブログが停滞していて、皆様にご心配をおかけしております。
2009年も過ぎ去り、皆様のおかげで2010年を迎えることができました。
年末・年始ともに、ひきつづきばたばた忙しい日々が続いており、弦楽器フェアのご報告もできておりませんが、フェアに来ていただいた皆様には感謝しております。

昨年は大きなことがたくさんあり、わたしにとって激動の年になりました。多くの人たちに応援していただき、大変感謝しております。

本年は、大きな飛躍を計画しており、みなさまによいご報告ができるように鋭意準備中です。 現在停滞気味の本ブログですが、楽しみにしていてください。

昨年は身内の不幸があったため、毎年恒例の年賀メールを自粛しております。そのため、画像は通常画像のシンプルなものにさせていただきます。 2009年作の自信作です。(クリックすると大きくなります)

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

# by akiravln | 2010-01-01 20:25 | 工房日記 | Comments(4)

弦楽器フェア2009参加のおしらせ  

2009年 10月 26日

ながらく更新が滞っていて、申し訳ありません。
書くことはいろいろあるのですが、なにかとばたばたしております。
弦楽器フェアの告知も遅ればせながらですが、お知らせしますね。



ことしも、弦楽器フェアの参加で日本に一時帰国します。
宮地楽器小金井店のブースで、今年も菊田浩さん天野年員さんといっしょに皆様をお待ちしております。
私は、クレモナのトリエンナーレコンクールに参加したヴァイオリンとヴィオラ、そして夏にイタリアのピゾーニェで優勝をいただいたヴァイオリンなどなど出品する予定です。 また、ミニコンサートでは私のピゾーニェコンクール優勝作品が演奏される予定です。楽しみにしていてくださいね~! 
皆様のご来場をお待ちしております。
フェア会場で会いましょう!!!

弦楽器フェア2009
期日 : 2009年 10月30日(金)~11月1日(日)
場所 : 東京、九段下の科学技術館
開催時間 : 10時~18時
入場料は : 1000円

宮地楽器小金井店ホームページのフェア情報

弦楽器フェア2009公式ホームページ

私のヴァイオリンを使用した試奏コンサートは、初日10月30日(金)の14:00~14:45の部でプロの演奏家にて演奏されます。会場は、科学技術館地下2階サイエンスホールです。みなさん聴きに来てくださいね~!

# by akiravln | 2009-10-26 07:53 | 工房日記 | Comments(8)

イゼオ湖のコンクールで優勝!  

2009年 08月 22日


先日(8月14日)に、ブレーシャの北にあるイゼオ湖に行ってきました。この街(Pisogne市)で開催された第3回国内ヴァイオリン製作コンクールの表彰式がこの日にありました。
このコンクールは、今回が第3回。 数年前に中止になったバヴェーノ国内コンクールの代わりとして開催されました。
2007年に開催された第1回は、私は参加していなかったですが友人たちと見に行って、当時のこのブログで紹介させていただきました。

2007年第1回Pisogne国内コンクールの模様
http://akiravln.exblog.jp/6695652/


参加楽器はヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・コントラバスですが、このコンクールの面白いところは、それぞれの楽器にてカテゴリーが以下の3つに分かれています。

●正規にプロ登録した人へのプロフェッショナル部門
●製作学校在学または卒業して2年以内の人への学生部門
●その他楽器製作に従事しているすべての人へのフリー部門

私の弟子のデボラさんがぜひ参加したいというので、私も今回が初めてですが参加申し込みしました。
デボラさんはフリー部門、私はプロ部門での参加です。

表彰式2日前に、コンクール事務局から私とデボラさんに電話があり、「ファイナルに残っているから、来てね~!」とのこと。 友人たちと一緒にイゼオ湖に向かいました。

コンクールが開催されたPisogneという街は、ブレーシャの北約30kmのイゼオ湖の湖畔の街。 バヴェーノの街もそうでしたが、湖畔の美しいリゾート地です。







友人の車に乗っけてもらって、クレモナから1時間半ほどで到着。
まずは街の喫茶店で一息。今回私たちをクレモナから連れてきてくれた菊田さんの顔も見えます。いつも無理言ってすみません、菊田さん。この場をかりて、感謝!



今回初めての入賞ということで、おめかししてきたデボラさん。結果が楽しみです。



向かった表彰式会場兼楽器展示場は、街の教会「Santa Maria della neve」。


内部には参加した楽器が並べられております。この楽器は16世紀のフレスコ画が壁面いっぱいに描かれていて、いい雰囲気を醸し出しております。





いよいよ表彰式がはじまりました。
はじめはコンクール委員事務局からの長~いあいさつ。(失礼!)





私こと高橋 明は、プロ部門のヴァイオリンで第1位優勝をいただきました。



デボラさんは、フリー部門のヴァイオリンで、第1位優勝、そして参加楽器すべての中で表彰される最優秀ニス特別賞も受賞しました!



コンクール審査結果

●プロフェッショナル部門
  ヴァイオリン
     第1位 AKIRA TAKAHASHI
     第2位 MARCELLO VILLA
     第3位 MILCEV PLAMEN

  ヴィオラ
     第1位  LU XIANG
      第2位  FERDINANDO MIGANI
     第3位  SHIN DONG JIN
 
  チェロ 
     第1位 MILCEV PLAMEN
      第2位 KIM MIN YOUNG
     第3位 LU XIANG

  コントラバス
     第1位  該当なし
      第2位  該当なし
     第3位  該当なし


●学生部門
 ヴァイオリン    
     第1位 ALESSANDRO MILANI
     第2位 ITO MIGIWA
     第3位 BARBARA BRISHIK

  ヴィオラ
     第1位 KIM DONG CHOULE
      第2位 WANG TING TING
     第3位 該当なし

  チェロ 
     第1位 OH DONG HYUNG
      第2位 MATHIAS BAILLY
     第3位 該当なし

  コントラバス
     第1位 該当者なし
      第2位 該当者なし
     第3位 該当者なし

●フリー部門

 ヴァイオリン
     第1位   DEBORA SCIANANME
     第2位 SHOTARO NISHIMURA
     同点第3位 SHIMIZU YOTA
同点第3位 PABLO FARIAS

  ヴィオラ
     第1位  LUCA OLZER
      第2位 YUZURU NAKABAYASHI
     第3位 FRANCO MERLO

 チェロ 
     第1位 該当者なし
      第2位 該当者なし
     第3位 該当者なし

  コントラバス 
     第1位 該当者なし
      第2位 該当者なし
     第3位 該当者なし

最優秀ニス特別賞   DEBORA SCIANANME


今回イタリア国内コンクールというわけで、外国人であってもイタリア国内で在住(就労・留学)している人が対象になります。
日本人は赤色で表示してみました。たくさんの日本人が入賞しましたね~。みんなおめでと~!また、韓国人もますます多数参加していて強いです。

プロ部門で第1位をいただいた私こと高橋明のヴァイオリンです。





フリー部門で第1位そして最優秀ニス特別賞に輝いたデボラさんのヴァイオリンです。





優勝した自分の楽器と記念写真。デボラさん、初めての優勝でうれしそうです。



今回審査員をされたマエストロ、プリモ・ピストーニさんと記念写真。ピストーニ先生は、私とデボラさんが製作学校で習ったマエストロです。今回の教え子ダブル優勝は、ピストーニ先生が一番うれしいのかも。



その後、私のマエストロ、サンドロ・アジナリさんと、イタリアに旅行で来ていた宮地楽器の山本さんがお祝いに駆けつけてくれました。3人で記念写真。



今回のコンクールは、2日後のイタリア国内の新聞に掲載されました。

まずはイタリア有力紙「LA PROVINCIA」
デボラさんが主役のようですね。



次は、1ページ全面に掲載された「LA CRONACA」紙。

右下に小さく私の写真も掲載されておりますが(笑)、デボラさんが中央にでかく掲載されております。サブタイトルで、「今回のコンクールの主役 デボラ・シャナメさん大健闘!」とのこと。やっぱしデボラさんが主役のようですね・・・! わたしもデボラさんの師匠としてすごくうれしいです。おめでとう、デボラさん!

このコンクールが終わり、速攻で南イタリアの実家にバカンス休暇で里帰りしていったデボラさん。家族にいいお土産ができたと思います。
ちなみに私は、夏休みもとらず、夏バテにめげながら仕事づけの毎日です。とほほ・・・!

# by akiravln | 2009-08-22 19:31 | 工房日記 | Comments(12)

菊田さんバイオリンの試奏ビデオ  

2009年 06月 28日

先日、菊田さんの新作バイオリンを試奏させてもらいました。
その時、菊田さんが撮影したビデオ映像がよくできていたので、了承を得て私のブログでも紹介させてもらいますね~。
楽器はつい先日完成した菊田さんのニコロ・アマティモデルのヴァイオリン。
曲目は、パガニーニのカンタービレ。前半部分です。
音色は菊田ヴァイオリン独特の芯の詰まったクリアーな音で、今回はアマティっぽいマイルドで甘い音色も加味されていました。
今回は初めての試みですが、好評であればこれからもシリーズ化していきたいとのこと。
菊田さんブログに感想を書き込もう! (もちろんこの私のブログにもね!)

菊田さんブログ
菊田ヴァイオリン工房 製作記と日記
http://violino45.exblog.jp/



# by akiravln | 2009-06-28 20:44 | 工房日記 | Comments(4)

モスクワ旅行記―完結編(おまけ)  

2009年 06月 22日



 楽器も返還して、名器も見れてモスクワ滞在を楽しんだ私たちでした。いよいよ最後の出発の日になり、夕方の出発までみやげものでも買おうかということになりました。ガイドさんに連れてきてもらったのは、モスクワ郊外の土産物や古物市の露店が並ぶ広大な場所でした。

現地の人たちや観光客でにぎわっております。

広大なスペースに数百もの露店がならんでおり、ロシアの民芸品やアンティーク品が売られております。

なぜか、熊もいます。

あるアンティークの露店に菊田さんの足が止まります。そこにはアンティークのアイロンがたくさん並べられておりました。

「菊田さんブログ」をご覧の皆さんはよくご存じでしょうが、菊田さんの奥さまはアンティークアイロンをコレクションされているのです。クレモナで待つ奥さまのためにロシアのアンティークアイロンをお土産に持って帰ろうという奥さま想いの菊田さんでした。
ここの店で重たい鉄製のアンティークアイロンを2つゲットした菊田さんでした。

昼食は露店のバーベキュー。串焼きにされた羊・豚・牛肉が炭火で焼かれております。そのへん煙だらけです。でもおいしかった~!


ロシアでのお土産の定番、マトリューシュカです。膨大な数のマトリューシュカが並んでおります。それぞれが5~12重の入れ子構造になっております。でも実際、これを何に使うのだろうか・・・?と、無粋な疑問を持ちながらも2・3個ゲット!


ロシアの毛皮の帽子を試着する私。鏡で見て「すごく似合ってる!」とこれを購入。でもこうして写真で見ると、すごく似合っていない・・・(泣)!

 そんなこんなで最後のモスクワの日を楽しんだ私たちでした。

P.S.
その日の夕方、モスクワ空港から無事出発した私たちですが、空港の機内預け荷物のX線チェックにてトラブル発生! 菊田さんの旅行トランクがチェックに引っ掛かりました。原因は、ロシア土産のアンティークアイロン2個でした・・・(笑)。でも荷物を開けて実物を見せたら問題なく無事通してくれました。でも、X線映像にはどんな映像が映っていたのでしょうか!? でかい砲弾型の鉄の塊ふたつ・・・。最後まですったもんだのモスクワ滞在でした。

# by akiravln | 2009-06-22 06:37 | 工房日記 | Comments(6)

モスクワ旅行記―観光編2  

2009年 06月 07日


 前日に1日モスクワを観光した私たちでしたが、観光ばかりしていてもしょうがないので、この日は初日の楽器返還で訪れた「グリンカ記念国立中央音楽文化博物館」をゆっくり見学しようと再度訪問しました。グリンカ音楽博物館は、ロシアの作曲家や世界の楽器を展示しており、楽器作りの私たちには興味深い内容です。

 再度訪問したグリンカ音楽博物館。初日の曇り空とうって変わって、いい天気です。

 晴天のもと、博物館をバックに再度記念撮影です。

 グリンカ楽器博物館の内部です。ロシアゆかりの作曲家や楽器が展示されております。

 博物館の学芸員が丁寧に説明してくれました。

 美しい装飾が目をひくピアノやオルガンが並べられております。


 珍しい、ジラフスタイルと呼ばれるピアノ。

 チャイコフスキーさまの肖像画。

 世界で初めて開発された電子楽器、レフ・テルミン博士自作のテルミンボックス。思いもかけずこんなところで出会えるとは!

 ソ連で1930年代に開発されたANS型シンセサイザーとその横でたたずむ菊田さん。


 3階の作曲家と鍵盤楽器の展示室を見終わって、さていよいよお目当ての2階の弦楽器展示室へと向かったところで、残念なことが発覚! なんと弦楽器展示室が先月から改装のため一時閉鎖されているとのことでした! ぶっちゃけて言えば、私たちのモスクワ訪問の目的は第一に楽器返還、第二にグリンカ博物館の弦楽器を見ることだったのですが、運悪く改装中とは・・・! 学芸員と交渉しても、展示物は倉庫に保管して封印されているので、見ることはできないと、そっけない返事。がっくりと肩を落とした私たちでした。(特に私!)

 しょうがないので、グリンカ博物館付属の楽器修復工房を訪問しました。ここでは初日の楽器返還で検査官を務めたマエストロとそのお弟子さんが仕事をしておりました。突然訪問した私たちをいやな顔もせず丁寧に迎えてくれました。
 修復した楽器を試し弾きするマエストロ。スイス航空の帽子がお気に入りのようです。

 
 「グリンカ博物館の弦楽器展示室が改装中で見れなかった・・・」と、がっくり肩を落として話す私たちを哀れに思ったのか、マエストロとそのお弟子さんがコンクール実行委員本部「ゴスコンサート」に掛け合ってくれ、翌日にロシア国家財産の楽器の名器を特別に見せてくれることになりました! ラッキー!!

 大満足の私たちは丁寧にお礼を言って、最後にマエストロ氏と記念撮影。


 この日の午後は、コンクール委員会の特別招待の第2弾、モスクワ音楽院大ホールでのコンサートに招待されました。モスクワ音楽院大ホールはチャイコフスキーコンクール音楽部門が行われたメインホールです。ここで諏訪内晶子さんや川久保賜紀さんや神尾真由子さんが大健闘した舞台なんだな~と、感慨深いものがありました。
 モスクワ音楽院大ホールの正面階段にて。

開演前のモスクワ音楽院大ホール。

ホール内には、著名作曲家の肖像が内部を飾ります。

ロシア交響楽団を率いるのは、指揮者のポランスキー。演目はチャイコフスキーのピアノ協奏曲第2番とラフマニノフの交響曲第2番。大迫力でした。

昨日の素朴な民族音楽とはうって変わって、大迫力のオーケストラに大満足の私と菊田さんでありました。


素敵なコンサートに大満足してモスクワの夜は更けていったのでした。明日は楽器がみれるぞ~!



 さてさて、その翌日。いよいよ急遽決まったロシア国家財産の楽器の特別拝観です。一般には公開していないロシア国家財産の名器を特別の計らいで見せてもらえることになりました。

 朝から私たちは緊張と期待で落ち着かない時間をすごしておりました。というのも、実際どんなところで楽器を見せてもらえるのかも予測できず、ここにきて自動小銃で撃ち殺される可能性もあるか!?(笑)と、どきどきしている私たちを車でつれていかれた先は、モスクワ郊外のロシア文化省管轄の国家財産が保管されている建物の中。
 
 自動小銃を構えている警備員はいなかったものの(笑)、厳しいセキュリティチェックを何度か受け、迎え入れられた先は建物の奥の奥、金庫室のような分厚い扉の中。4畳半ほどの小さな室内の中には天井まで届く何段もある棚に百を超える楽器がケースに収められていて番号を振られて保管されておりました。

 もちろんすべての楽器を見るわけにもいかず、楽器管理員の立会のもと、選りすぐりの名器を見せてもらいました。ストラディヴァリのヴァイオリン5台にヴィオラとチェロ、ガルネリ・デル・ジェス1台、アマティ3台、その他ガダニーニなど・・・。実際に手に持って見させていただきました! ソ連時代からロシアに眠る門外不出の珠玉の名器、まるで宝石を見ているようでした。

 こんなに多くの名器を一度に見れる機会はクレモナでも珍しいですし、実際手にとって見れるのは一生でも一回きりだと思います。特にロシアの国家財産の名器はこれからも見る機会がないだろうと思います。目の奥に焼き付けた私たちでした。夢のような2時間もあっという間にすぎ、大満足の私たちは丁重にお礼を言ってロシア文化省の建物を後にしたのでした。

 楽器管理担当官の話によると、ロシアの国家財産のストラディヴァリは全部で11台あり、今回見れた楽器以外はロシアの演奏家に貸し出されているとのこと。

 そしてなんと私たちが今回納めたコンクール入賞楽器も、これらの名器と一緒にこの保管室で保管されるとのことです。自分たちの楽器がストラディヴァリやガルネリなどの名器が並ぶ保管室に納められるかと思うと、うれしいような恐れ多いような・・・。でも自分たちの楽器が納められる場所が見れたということも大きな収穫でした。

 モスクワ滞在の最終日前日に思いもかけず舞い込んできた幸運に、今回のモスクワ滞在の一生忘れられない思い出となりました。

 ちなみに今回の文化省施設内は写真撮影を厳重に禁止されておりましたので、写真なしです~、あしからず。

 

# by akiravln | 2009-06-07 21:09 | 工房日記 | Comments(2)

モスクワ旅行記―観光編1  

2009年 06月 02日



 今回モスクワ訪問でのメインそして唯一の目的であった楽器返還。なんだかんだで5日間くらいかかるかと思っていた私たちですが、到着した翌日に楽器返還が終わってしまい、翌日からな~んにもすることがなくなってしまった私たちでした。観光なんて考えてなかったので、観光名所などなにも予備知識を準備してこなかったのです。
 「なにを見たいですか?」と通訳兼ガイドさん、でもなにが見れるのかもわからない私たち・・・(笑)。そこは慣れた観光案内のガイドさん、私たちをモスクワの観光名所に連れて行ってくれました。

 まずは朝いちばんの記念写真。私の頭に寝ぐせが・・・(笑)。この日はいい天気でした。

 私たちがまず向かったのはクレムリンの赤の広場。
 
近づいてみると、なにやら様子がおかしいです。門の鉄格子が閉まっております。

 警備員の話では、数日後に迫ったパレードの準備で一般は入れないとのこと。無事楽器返還できたので、初日に運を使い果たしてしまったのでしょうか?しょうがないので鉄格子の隙間から写真を撮る私。

鉄柵の外から菊田さんと記念写真。


クレムリン横の聖ワシーリー寺院。おもちゃの置物のようです。「パルナ~ス♪」


ここでも記念写真。

クレムリンの塀の外です。この中に首相官邸があるとのこと。

いい景色といい天気で、写真日和!


クレムリン横を流れるモスクワ川。「モルダウ~♪」(←ちがうって!)
遠くにロシア正教会が見れます。


その後モスクワ音楽院に立ち寄りました。
モスクワ音楽院の正面にはチャイコフスキー像があります。


どこかで見たな~とよく考えてみたら、チャイコフスキーコンクールのメインシンボルになっていたチャイコフスキー像でした。

チャイコフスキー像の前でも記念写真。「お会いしたかったのよ~!」


夕刻は、コンクール側が招待してくれたコンサートへ。地下鉄に乗っての移動です。なが~いエスカレータで深~く潜っていきます。

モスクワの地下鉄のホームはすごくきれいです。まるで地下宮殿!でも車両は古かったです。

着いた先は、チャイコフスキー記念コンサートホール。コンサートはバラライカなどのロシアの民族楽器のオーケストラと声楽。ロシアの素朴で繊細な、どこか懐かしい感じのする音楽でした。



ロシアの民族音楽で旅の疲れを癒した私たちでした。

# by akiravln | 2009-06-02 04:35 | 工房日記 | Comments(4)

モスクワ旅行記―楽器返還編  

2009年 05月 20日


 いよいよモスクワ旅行記のはじまりです。まずは初日の楽器返還です。
モスクワは氷点下とはいかないまでも、粉雪が混じる吹雪でした。4月末といっても恐るべきモスクワ! 真冬の防寒対策をしてきてよかった!


 到着した日はもう夕方だったので、まずはホテルに入り、むちゃくちゃに揺れたアエロフロート機の疲れを癒しました。(笑)
 翌日は朝早く起きて身支度をばっちり整え、楽器返還のための準備をします。楽器は完璧に調整も終わっていて、もう何もすることはないのですが、最後のなごりを惜しむように磨きます。

楽器との別れの日、ホテルで楽器に最後の磨きを入れる菊田さん。服装もばっちり決まっております。


それじゃ私も・・・と、磨き始めました。


我々が楽器返還のために向かったのは、モスクワ市内の「グリンカ記念国立中央音楽文化博物館」。コンクール開催時、ここで楽器製作部門の審査や展示が行われたとのことです。



まずは博物館前で記念写真。左の女性は現地の優秀な日本人コーディネーター兼通訳の人。この方の八面六臂の活躍で、我々のモスクワ滞在もうまくことが運んだのでした。この場を借りて感謝!



中央入口を入ってすぐにメインホールがあり、グリンカさんの彫像がありました。グリンカはロシアを代表する作曲家とのこと。(知らなかった・・・)
そこでも菊田さんと一緒に記念撮影。



 グリンカ音楽博物館の館長室に迎え入れられると、中には館長さんを含め楽器担当者やコンクール主催者、そしてロシア文化庁からなる委員会が我々を迎えてくれました。
 まずは博物館館長さん(写真右端)の開会(?)のあいさつ。いままで長い期間待たせてしまって申し訳なかったということや、我々の楽器を楽しみに待っていてくれたこと、そして楽器をモスクワまで持ってきた私たちを歓迎するという言葉をいただきました。


 まずは私たちの楽器を取り出して、楽器の確認が始まりました。

楽器を確認するのはグリンカ博物館の修理担当者でありコンクール時に審査員も務めたマエストロとそのお弟子さん。コンクール時に提出した楽器の写真と見比べて入賞楽器かどうかを判断します。

でも、確認作業に時間がかかり、なにかぱっとしない様子。菊田さんの楽器の確認の時に私が気がつきました。菊田さんの楽器の確認に、私の楽器の写真を使っています。私が自分で撮影した写真なのですぐ気がつきました。楽器と写真が入れ違いになっていたのです! 私たちの楽器って、そんなに似てるのかな・・・。

私がすぐに指摘して、「なんだそうだったのか!」と場の空気もなごみ、確認作業は一気に終了。にこやかに記念写真です。


 ここで菊田さんが受賞した特別賞の副賞「金のミニカンナ」の授与式です。授与するのはコンクール事務局の責任者さんです。


長年待ち望んでいた「金のミニカンナ」を受け取れて、菊田さんも大満足です。改めておめでと~菊田さん!


 ここで、後日撮影させてもらった菊田さんの「金のミニカンナ」です。
このミニカンナ、純金製(?)でねじの部分に小さなダイヤモンドが4つちりばめられてあります。「第13回チャイコフスキーコンクール」のマークがついた小箱に入っています。




側面には「Gold Plane」、そしてコンクール名が刻まれております。

上部のねじ部の先には、小さなダイヤモンドが4つあしらわれております。

美しいのはもちろんですが、カンナとしてもきっちり作ってあり、すぐでも使えそうです。


 というわけで、私たちの楽器は無事コンクール側へと引き渡されたのでした。
楽器の見おさめの写真です。

 無事楽器を引き渡せてほっとしている私たち。


 でも、引き渡し式はまだ半分くらいです。これからロシア文化庁を含めて、私たちの楽器が正式にロシア国家財産に登録するための登録作業が残っております。
楽器担当官が、私たちの楽器の寸法を測っていきます。


それをコンピューターに打ち込んでいきます。

完成した書類にすべての出席者が署名していきます。

私も菊田さんも署名しております。

マエストロと文化庁担当館もサインしております。

私もサインしました。慣れているサインですが、手が震えます・・・(笑)

菊田さんも緊張した面持ちでサインしております。

最後にグリンカ博物館館長さんがサインして、登録式が無事終了しました。

無事終わってほっとしたところで、楽器を持って記念撮影。

私も菊田さんも、無事大仕事を終えた安ど感が表情にあふれております(笑)。

最後はグリンカ博物館ロビーにて出席者全員で記念撮影。私たちを歓迎してくれた「楽器返還委員会」の博物館関係者、コンクール事務局、ロシア文化庁のみなさんです。


そんなこんなで無事楽器を返還できて、ほっとしております。
いままで長年手元にあった楽器とお別れになるのは少しさびしい感もありますが、楽器も納まるところに納まり、これからはモスクワの地で国家財産として永久に保存されるのも名誉なことだな~と思うようにしております。

さてさて、次回はモスクワ旅行記の観光編です~。おたのしみに!

# by akiravln | 2009-05-20 18:20 | 工房日記 | Comments(4)

モスクワに行ってきました  

2009年 05月 05日

みなさま、しばらくの間ご無沙汰してしまい、すみません。

先日、前回のチャイコフスキーコンクールの件で、菊田さんと一緒にモスクワに行ってきました。
いままでの過程をざっと説明しますと、2007年6月に開催されたチャイコフスキーコンクール楽器製作部門、ヴァイオリンの部で第1位の菊田さん、そして第2位の私ですが、本来コンクール側に納められるべき私たちの楽器が他の参加楽器と一緒にロシア税関の問題でクレモナに戻ってきてしまいました。それから1年半もの間いろいろあって返還しに行けなかったわけですが、今回やっと楽器を納めにモスクワに行くことになったのでした。

 とはいっても、出発まで向こう(ロシア側)の状況がわからない不安な状態でした。「よく楽器を届けてくれた」と国賓待遇してくれるか、はたまた「いままで楽器を持ってやがって!」と自動小銃で撃ち殺されるか・・・(笑)!  出発までに心配していたことが思い出されます。
結果から先に言うと、国賓待遇とはいかないまでも、大歓迎してもらえました。少なくとも撃ち殺されなかっただけでもよかった・・・(笑)。我々が依頼した日本人の優秀な通訳者の応援のもと、コンクール事務局やロシア日本大使館、ロシア文化庁が全面的にバックアップしてくれて、我々のモスクワ滞在を無事終えることができました。

 2回の東京での弦楽器フェア、そして西池袋での日本ヴァイオリン製作研究会にて皆様に見て弾いていただいた我々の楽器は、無事ロシアの文化庁に納められ、国有財産として永久に保存されることになりました。いままで温かく見守ってくれていた皆様、どうもありがとうございました。

 とりあえず今回は、今回ロシアに納めた、チャイコフスキーコンクールで2位をいただいた私の楽器の写真と、モスクワで菊田さんとの記念写真を掲載します~。
 

楽器の写真は2007年末に日本に帰った時に、世界でヴァイオリンを撮影させたらこの人の右に出るものはないと私が信じている写真家の横山進一さんに撮影していただきました。





モスクワで菊田さんと一緒に記念写真です。


次回からモスクワ旅行記で皆様に紹介しますね~。みなさま、おたのしみに!

# by akiravln | 2009-05-05 21:26 | 工房日記 | Comments(8)

日本一時帰国  

2009年 01月 05日

少し急なことですが、家庭の事情により急遽日本一時帰国をします。
本日出発で、約1ヵ月近くの滞在予定です。
日本では前回のようにプロバイダー接続できないようなことがないように準備しておりますが、なにせ実家では通常一般回線の上、新しいパソコンでの初めての一般回線接続になるため、メールやブログなど普通に接続できるかまだわかりません。
メールやブログのコメントなど、お返事が遅れるかもしれませんがご了承のほど、どうぞよろしくお願いします。

とりいそぎ、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

高橋 明

# by akiravln | 2009-01-05 08:31 | 工房日記 | Comments(19)

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