一昨日、スロバキアから帰ってきました。

というのも、ヴァイオリン製作コンクールが開催されていたからです。

c0108014_4492645.jpg


今回のコンクールは、スロバキアのDolny Kubinという街で開催された”Violino Arvenzis 2011”というコンクールで、9月16日~18日の期間開催されました。

2006年から2008年まで毎年あったのですが、その後一時休止になり、今回が改めての開催となりました。
久しぶりなので、私もクレモナの製作者仲間と一緒に参加しました。

私は、友人の製作者ダニーロ・フィオレンティーニさんと一緒に、2006年・2007年と楽器搬入で現地に行きましたので、丸4年ぶりの訪問になりました。

Dolny Kubinの街並み。なつかし~!
c0108014_4544599.jpg

c0108014_4551384.jpg


結論を先に言うと、結果は、
クレモナの製作者仲間のマルコ・オジオさんが優勝しました!
わ~、おめでと~!!
また、2台出品した私は、2位と4位を頂きました。
またマルコさんとともに、最優秀技術特別賞も頂きました。

ファイナリストが決まった17日の夜に、コンクール側から呼び出しがあり、マルコさんと一緒にスロバキアに急遽出発することになりました。
ポーランド経由(4ヶ月に2回もポーランドに行くことになるとは・・・)で、スロバキアに入り、現地に到着したのが18日の午後6時。
表彰式にぎりぎり間に合ったのでした。

表彰式があった建物の入り口。
c0108014_4564820.jpg

c0108014_4571052.jpg


表彰式の風景です。
実行委員と審査員のメンバーが並んでおります。
ヴァイオリニストや音楽家の審査員が多いようですね。
c0108014_4574162.jpg

c0108014_458319.jpg


優勝そして最優秀技術特別賞を受賞したマルコ・オジオさん。
長旅の疲れもどこかに吹っ飛んで、うれしそうです。
c0108014_4582764.jpg


そして、2位・4位・最優秀技術特別賞を頂いた私。
審査委員長のシメオネ・モラッシさんから表彰状を受け取ります。
c0108014_4585090.jpg


このコンクール、ファイナルに残った上位5台の最終審査は、フル・オーケストラをバックにしたコンチェルトの音響審査だったそうです。
オジオさんの楽器はもちろん、私の2台の楽器もオーケストラ伴奏で演奏されたようです。
残念ながら私たちの到着には間に合わず、聴けませんでした・・・。

また、今回クレモナから一緒に参加した、友人のアレッサンドロ・メンタさんも総合大6位、菊田浩さんは総合第7位とクレモナ勢大健闘でした。みんなおめでと~!

今回出品した楽器は、前回ブログで掲載した蝶杢(ちょうもく)がたくさん表板に入ったヴァイオリン、名づけて「蝶杢くん」。
そしてもう1台は、前々々回に掲載したポーランドのコンクールに出品したうちの1台、名づけて「ポツナンくん」です。

今回、総合2位と最優秀技術特別賞を頂いたのは、「蝶杢くん」です。
再度掲載しますね。
c0108014_19271647.jpg


c0108014_19273356.jpg


c0108014_19275724.jpg


c0108014_19282084.jpg


c0108014_19283725.jpg


c0108014_19285310.jpg


c0108014_19291157.jpg


c0108014_1935913.jpg


c0108014_19295148.jpg


c0108014_1930843.jpg


c0108014_19302632.jpg



また、総合第4位を頂いたのは、「ポツナンくん」です。
c0108014_5291029.jpg


c0108014_5303656.jpg


c0108014_5305763.jpg


c0108014_5311881.jpg


c0108014_5315080.jpg


c0108014_532299.jpg



2日でスロバキアを往復した強行軍でした! クレモナに戻ってきてから3日経ちますが、まだ疲れが抜けません~!(笑)
これから、モンドムジカ、東京の弦楽器フェアと忙しい日々が続きます。
がんばらなければ~!!!
[PR]
by akiravln | 2011-09-22 05:10 | 工房日記 | Comments(14)

またまたごぶさたしておりました。
私は夏休みもバカンスもなく、土・日もなく、仕事しておりました。
今回、いくつかの仕事も片付いて、本日やっと2ヶ月ぶりの日曜日で一息ついております。

本年も弦楽器フェアに菊田さんと天野さんと一緒に参加します。
会場で皆様にお会いできることを楽しみにしております。

 2011弦楽器フェア
  会  期 2011年11月4日 (金)、11月5日 (土)、11月6日 (日)
  開場時間 10:00 AM. ~ 6:00 PM.
  会  場 科学技術館 東京都千代田区北の丸公園2-1
  入場料金 1,000円(全イベント3日間共通券。高校生以下無料)

私たちは例年通り、宮地楽器小金井店のブースで皆様をお待ちしております。

先日、弦楽誌「サラサーテ」Vol.42が発売されて、私たちのフェア参加の告知広告が掲載されております。
c0108014_199752.jpg

c0108014_1992972.jpg


菊田さんは新作ヴァイオリンと42cm新作ヴィオラ、天野さんは新作ヴァイオリンを展示予定です。
私は、新作ヴァイオリン数台と41cm新作ヴィオラを展示予定です。
ちなみに41cmヴィオラは現在製作途中! はたして間に合うのか!?
また、私の展示楽器の中には、すぐにご購入いただける作品も展示予定です。お楽しみに~!

本年の宮地楽器ブースでは、客観的に音を聴いてみたいというお客様のご要望から、当ブース内楽器に限りプロの演奏者による試奏代行も企画中です。ご希望の方はお気軽にお申し出くださいませ。

**********************************************

さてさて、久しぶりに新作ヴァイオリンが完成しました。
これは本年5月はじめに作り始めた楽器です。
みなさま覚えていらっしゃるでしょうか?
5月2日のブログ「お知らせなど」で少しご紹介した、蝶杢(マスキアトゥーラ)と言う模様が入った表板を使ったヴァイオリンです。
c0108014_19205932.jpg


なんと、ヴァイオリン1台に4ヶ月かかってしまいました~!
もちろん、他の仕事もしながらですが、時間がかかりすぎですね。
今回、時間を度外視して、蝶杢をより浮き立たせるように、仕上げやニス塗りを工夫しておりました。
その分、いい感じで仕上がったと思います。
コンパクトデジカメで撮影したので、なかなか楽器の仕上げの雰囲気が写真で出ませんが、実物は表板の模様が浮き出るように仕上がっております。

c0108014_19271647.jpg


c0108014_19273356.jpg


c0108014_19275724.jpg


c0108014_19282084.jpg


c0108014_19283725.jpg


c0108014_19285310.jpg


c0108014_19291157.jpg


c0108014_1935913.jpg


c0108014_19295148.jpg


c0108014_1930843.jpg


c0108014_19302632.jpg


写真ではなかなかわかりませんが、蝶杢(マスキアトゥーラ)が表板前面に浮き出るように見えます。
私のいつもの仕上がりと少し異なって、赤みがかったニスによる少しマット仕上げにしております。
音も、深い芯のある音が出ております。完成して間もないので、ニスも完全に乾いておらず、まだ少し篭もりぎみの音ですが、これからどんどん乾いて、メリハリのある音になると思います。

ちなみにこの楽器、うまくいけば弦楽器フェアで展示できるかもしれません・・・。
(今のところ、不確定です・・・)
[PR]
by akiravln | 2011-09-11 19:43 | 工房日記 | Comments(18)