ニス塗り中のヴァイオリン3台、いい色になってきました。
色は深い赤色で、こんなもんで色は完成です。
本日は、縁の部分の色ニスを一旦落とす作業をしておりました。
この部分は再度色ニスを塗り、本体よりも少し薄い色にして仕上げます。なぜ一旦落とすかと言うと、縁の部分はニスが溜まりやすいので再度塗りなおした方が綺麗にうまくいくからです。同様にf字孔や糸巻き箱のニスも落とします。二度手間でもありますし、本当なら縁も本体と同時に仕上げられたらいいのですがね・・・!

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というわけで、縁のニスを落とした状態。写真はオレンジ色に見えますが、実際は濃い赤。
表板にミミズがうねっているように見えるのは、ハーゼと呼ばれる蝶杢(イタリアではマスキアトゥーラといいます)。f字孔の内部も、この段階では真っ白!

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裏板も1枚板で、トラ目もよく出ています。

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スクロールの縁の部分も軽くニスを落として、明るい色にします。
糸巻箱の内部もこの段階では真っ白の状態。

この作業、3台分だけで夜中までかかってしまいました。
ここまでの作業で、ニス塗りはまだ8割ほど。これから色ムラをとりながら縁の色ニスを再度塗り、最後に透明ニスを数回塗って、またまた磨き上げて完成となります。がんばるぞ~!
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# by akiravln | 2007-02-22 23:13 | 工房日記 | Comments(5)

本日は朝早く目がさめたので、早速お仕事。
でも昨夜は遅くまで仕事していたので、3時間あまりしか寝てない。なぜこんなに早く目がさめたのだろうと自分でも不思議だ。
午前中がんばって仕事したおかげでだいぶ仕事が進んだが、やっぱり3時間しか寝てないため、昼食を食べたら猛睡魔が・・・。睡魔にはめっぽう弱い私は、いさぎよくベッドへ。2時間ほど寝て起きたらもう夕方。今日は仕事を早めに切り上げよっと。

というわけで本日は早めのブログとなりました。

前回の日記でコメントをいただいたまーささんのご要望にお答えして、スクロールの下部分の作業方法をお見せします。と言っても、今回の楽器のこの部分は作業がもう終わったので、作業しているふりだけね。

前回の写真であったように、スクロールの正面からできるところまで丸ノミで彫っていきます。
その後はスクロールを万力から外して手に持って作業です。

まずは写真のような細くて長いナイフを使います。
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私が使っているのは日本からもってきた彫刻刀。長手印刀という幅4.5mmの彫刻刀で、左右2つあります。一般の印刀を長めに研いでもOK。
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この彫刻刀をペグボックス(糸巻き箱)の中を通してスクロールの下までもって行きます。
そして、横方向に削ります。つまり、ペグボックスを彫った後でないと、この部分は作業できないし、見えません!私はネック下の部分を鼻に押し付け、ペグボックスの両足の間からスクロールの下を覗き込むようにして作業しております。(←表現がやらしい!?)
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この部分、ちょうど木の小口の部分ですので、少し水で濡らすと削りやすいです。(←あきらくんの豆知識!?)
ちなみにペグボックスからはみ出た部分は横から彫刻刀を滑り込ませるようにして削ります。手を刺さないように!
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仕上げの前にヤスリがけ。こんな便利なヤスリがあります。細か~い鬼目ヤスリで、先がいい感じで曲がっております。
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これをさしこむと、奥まで届~く。
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ちなみに、このヤスリ、今回使うの忘れてた・・・。今思い出したところです。とほほ・・・!

さて、いよいよ仕上げです。もちろんスクレーパーはこの部分には入りません。
紙ヤスリを丸めて細長い丸棒にします。これで大半はOK。奥の部分はこの丸棒を平たくつぶして作業してもいいのですが、平たい分折れ曲がりやすいです。紙ヤスリの丸棒をもっと細くする必要があるのですが、これも強度が落ちて折れ曲がります。
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そこで私はつまようじを芯棒にして紙ヤスリを巻いています。これだと力も入れられ、折れ曲がりません。先から芯のつまようじが頭を出してスクロールを傷つけないように少し引っ込めて作業します。先が切れなくなったら、つまようじを少し引っ込めて先の紙やすりだけハサミで切れば短くなるまで使えます。

参考になりましたでしょうか?あきらくんの丸秘テクニック大公開でした。(←大げさです)
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# by akiravln | 2007-02-21 17:44 | 工房日記 | Comments(10)

スクロールの完成間近!

本日もやっぱり仕事。毎日ブログを書くのもネタがないので、隔日でいいかも。レスもつかないし。3日坊主のところ3週間もっただけでもいいかな。なんて弱気な今日このごろ。

本日はニス塗り途中の楽器の色がいいかんじに仕上がってきたので、縁の部分の色を落として最終段階に入ってきました。
製作途中のスクロールも、正面の部分の彫り込みをしました。
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正面の、つまり頭の下ののど部分は一番作業がしにくい部分です。
丸ノミで彫っていくときに、勢いあまって糸巻き箱を傷つけないように、当て板をはさんでの彫り込みとなります。
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仕上がったアゴの下です。ここの部分の作業がなかなか大変です。工具が入らない!!!ヘタに削ろうとすると、他の部分を傷つけてしまう。
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目立たない部分ですし、綺麗に仕上げにくい部分ですので、手を抜こうとすれば抜けてしまう部分です。でも、私はこんな部分にもこだわってしまう。
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実際、大量生産の楽器ではこの部分はいい加減に仕上げられていますし、彫り込みも内側では省略されている場合も多いです。こんなところをみて見ても、楽器が丁寧に仕上げられているか、いい加減に仕上げられているかわかるのではないでしょうか?
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# by akiravln | 2007-02-20 23:43 | 工房日記 | Comments(6)

スクロール作業途中

本日は自宅でお仕事。
本当はバスバーを取り付ける予定だったのだが、気が変わってスクロールの作業をしました。
渦巻きの側面を仕上げた段階で一時中断していたのを、今回は糸巻き箱の彫り込み作業と背中の彫り込み作業をしておりました。
写真は糸巻き箱が仕上がった段階。
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これから背中と正面の2つの彫り込みが始まります。
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彫り込みは2本なのですが、作業中は4本あります。
おお、4本のまま仕上げても綺麗だな!

結局背中の彫り込み(←こう書くとイレズミみたいだな)を2台分した段階で本日はタイムアップ!明日仕上げようっと!
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# by akiravln | 2007-02-19 23:03 | 工房日記 | Comments(2)

昨日は一日家から出ずに仕事していたので、本日は日曜日ということもあって仕事以外のことをしておりました。

ヴァイオリン製作者のバイブルとも言える名著 S.F.サッコーニという人が書いた「ストラディヴァリの秘密」と言う本があります。
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ストラディヴァリの楽器を何百と修理して研究したサッコーニ本人が書いた研究書で、1972年に初版が出版されました。私も長年参考にしてきましたが、なにせ原著はイタリア語。イタリアに来てからも、正直言って斜め読み程度でした。お恥ずかしい!
 それをこの機会にしっかり読んでみたく思い、昨年末から日本語翻訳をすることにしました。翻訳といっても、出版するつもりはありませんが・・・
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本日、日曜日はイタリア人の友人宅に赴いて、翻訳のためのアドヴァイスを受けておりました。なにせこの本、イタリア語が難しい!普通の新聞記事や雑誌を読むようにはいきません。1文が長い!ひどいときはページの半分くらいは1文です!主語と述語が5行くらいに離れて書かれております。イタリア人の友人も、「こんな文章は前世紀(もちろん19世紀)のだ!」とか、「こんなややこしい文章わしにもわからん!」とぐちっておりました!
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さて、現在半分くらい終了。あいた時間に進めているので、いつになったら終わるのか不明!私よりイタリア語がうまい日本人、かわりにやってくれ~
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# by akiravln | 2007-02-18 23:55 | 工房日記 | Comments(6)