日本一時帰国
2009年 01月 05日
本日出発で、約1ヵ月近くの滞在予定です。
日本では前回のようにプロバイダー接続できないようなことがないように準備しておりますが、なにせ実家では通常一般回線の上、新しいパソコンでの初めての一般回線接続になるため、メールやブログなど普通に接続できるかまだわかりません。
メールやブログのコメントなど、お返事が遅れるかもしれませんがご了承のほど、どうぞよろしくお願いします。
とりいそぎ、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
高橋 明
カノン3部作、楽しんでいただいたようでなによりです。私にとっても未だに思い入れの深い作品です。伊勢の観音さまにご使用いただいているのは、カノン3部作のうち、本物にそっくりなやつです。他の2つは、ひとつは本物が作られたばっかりの状態を想像して作ったバロックスタイルで、そのためネックなどの寸法が少し現在のものより短くなっております。もうひとつはカノンのモデルで私の新作楽器です。新作楽器は精密に作っているので、左右対称できっちり作りましたが、前者2作品は本物とそっくりに非対称で歪んだ状態にするのが大変でした。型枠は3作品ともに同じものを使いましたので、基本的には同じ寸法だと思いますよ。
モスクワから無事帰ってきました。無事楽器も手渡すことができて、ほっとしております。展示会やフェアで皆さんに見ていただいたチャイコフスキーコンクールの楽器ですが、いよいよ納まるべき所に納まったという感じですかね。うれしいような、少しさびしいような、そんな複雑な感情です。がんばって、もっといい楽器を作りたいと思っておりますので、楽しみにしていてくださいね。モスクワの旅行記も間もなくこのブログで紹介しますね。
古い楽器をコピーする場合に、どこまで本物そっくりに作るかというのはいつも悩むところですね。まったく同じ木材は現実問題あり得ませんので、出発点からしてまったく同じというわけにはいきませんし、ある程度の妥協は常に必要だと思います。ある意味そういうわけでカノンの場合は3部作になってしまったわけです。「コピー」の範囲を3段階に分けて解釈した場合というわけですね。
それで、今はガダニーニ1786年ビオラをやっています。昨日、何とか表板をパーフリング前まで完成、100グラムでM:5がC#で止めました。これも妥協の産物にナリソウデス!!!
あまり深く追求されずに、カノンの迫力ある雰囲気が出ればいいのではないでしょうか。木材から言っても、完全にそっくりはできるはずはないのですし、そう考えたら見た目を同じにすることを追及しても限度がありますしね。オリジナルの特徴にインスパイアーされて、スゥさんの個性がプラスアルファされた作品になれば大成功だと思います。ガダニーニモデルのヴィオラの完成が楽しみですね。よい作品になることを祈っております。(そういえば、私はまだガダニーニモデルは作ったことがないな~)
これからもがんばっていい作品をつくりつづけていきますので、応援してくださいね。
以前の私のコメントですが、勘違いをしておりました!今読み直していて気がつきました。 私のガルネリコピー、カノン砲3部作ですが、本物そっくりコピーのものは松元@群馬さまが所有者です。伊勢の観音さまが所有されているのは、3部作のうち新作モダンスタイル仕様のコピーです。
製作者の私の頭が少し混乱しておりました。(笑)
伊勢の観音さま、松元@群馬さま、スゥさんさま、その他ご覧いただいたみなさま、失礼しました。ここに慎んで訂正いたします。