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スロバキアでコンクールが開催されました

一昨日、スロバキアから帰ってきました。

というのも、ヴァイオリン製作コンクールが開催されていたからです。

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今回のコンクールは、スロバキアのDolny Kubinという街で開催された”Violino Arvenzis 2011”というコンクールで、9月16日~18日の期間開催されました。

2006年から2008年まで毎年あったのですが、その後一時休止になり、今回が改めての開催となりました。
久しぶりなので、私もクレモナの製作者仲間と一緒に参加しました。

私は、友人の製作者ダニーロ・フィオレンティーニさんと一緒に、2006年・2007年と楽器搬入で現地に行きましたので、丸4年ぶりの訪問になりました。

Dolny Kubinの街並み。なつかし~!
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結論を先に言うと、結果は、
クレモナの製作者仲間のマルコ・オジオさんが優勝しました!
わ~、おめでと~!!
また、2台出品した私は、2位と4位を頂きました。
またマルコさんとともに、最優秀技術特別賞も頂きました。

ファイナリストが決まった17日の夜に、コンクール側から呼び出しがあり、マルコさんと一緒にスロバキアに急遽出発することになりました。
ポーランド経由(4ヶ月に2回もポーランドに行くことになるとは・・・)で、スロバキアに入り、現地に到着したのが18日の午後6時。
表彰式にぎりぎり間に合ったのでした。

表彰式があった建物の入り口。
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表彰式の風景です。
実行委員と審査員のメンバーが並んでおります。
ヴァイオリニストや音楽家の審査員が多いようですね。
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優勝そして最優秀技術特別賞を受賞したマルコ・オジオさん。
長旅の疲れもどこかに吹っ飛んで、うれしそうです。
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そして、2位・4位・最優秀技術特別賞を頂いた私。
審査委員長のシメオネ・モラッシさんから表彰状を受け取ります。
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このコンクール、ファイナルに残った上位5台の最終審査は、フル・オーケストラをバックにしたコンチェルトの音響審査だったそうです。
オジオさんの楽器はもちろん、私の2台の楽器もオーケストラ伴奏で演奏されたようです。
残念ながら私たちの到着には間に合わず、聴けませんでした・・・。

また、今回クレモナから一緒に参加した、友人のアレッサンドロ・メンタさんも総合大6位、菊田浩さんは総合第7位とクレモナ勢大健闘でした。みんなおめでと~!

今回出品した楽器は、前回ブログで掲載した蝶杢(ちょうもく)がたくさん表板に入ったヴァイオリン、名づけて「蝶杢くん」。
そしてもう1台は、前々々回に掲載したポーランドのコンクールに出品したうちの1台、名づけて「ポツナンくん」です。

今回、総合2位と最優秀技術特別賞を頂いたのは、「蝶杢くん」です。
再度掲載しますね。
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また、総合第4位を頂いたのは、「ポツナンくん」です。
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2日でスロバキアを往復した強行軍でした! クレモナに戻ってきてから3日経ちますが、まだ疲れが抜けません~!(笑)
これから、モンドムジカ、東京の弦楽器フェアと忙しい日々が続きます。
がんばらなければ~!!!
Commented by スーサン at 2011-09-22 09:34 x
素晴らしいですね。本当に嬉しいです。
Commented by エリセ at 2011-09-22 22:30 x
高橋さん、初めましていつも高橋さんのバイオリンを拝見して感銘を受けています。今回のバイオリンもとても素敵です。今、バイオリンを製作中(初めての)なので色や形等すごく勉強になります。弦楽器フェアが楽しみです。
Commented by シカ at 2011-09-23 00:24 x
高橋さん、Violino Arvenzisでの入賞おめでとうございます。しかも最優秀技術特別賞も合わせて受賞されたとの事ですから、日々の努力が檜舞台で認められたのですね。ヴィエニアウフスキーでは「審査員の好み」が評価を勝ってしまった様ですが、やはり良いヴァイオリンは良い評価を必ず得られるんですね。応援をしていますので、これからも頑張って下さい。

ところで、「ポツナンくん」も「蝶杢くん」も、私はクレモナで一度お会いしていますよね。ポーランドから帰って来た「ポツナンくん」はとても可哀そうでしたよ...。荒っぽい者にイジメられてしまったみたいでしたが、「上品なポツナンくん、よく耐えた! 君は偉いぞぉ~!!!」
私が出会ったヴァイオリンがコンクールで好成績を収めるなんて、製作家の実力は勿論の事ですが、「私にも何か不思議なパワーがあるのかなぁ?」と勝手に自己満足な思いを持ちました。。。。またクレモナに行こうかなぁ。コンクール出品前のヴァイオリンに向かって「頑張れぇ~」と声をかけたいです。では弦楽器フェアでお会いできる日を楽しみにしています。
Commented by 寺本 at 2011-09-24 20:04 x
お久しぶりです。no70の寺本です。

蝶杢は、すばらしい!! このような板があるんですね。知りませんでした。美しすぎるぅ。
もう一台欲しくなりました(笑)
写真では、おそらくその美しさは半減されているだろうから、
本物を見たいです。
ぜひぜひ、弦楽器フェアでの展示をお願いいたします。
Commented by 高橋 明 at 2011-09-27 15:14 x
スーサンさま、こんにちは。
お褒めいただき、ありがとうございます。
先日、菊田さんと一緒に今回コンクールに出品した楽器の録音・ビデオ撮影、そして昨日はプロの写真家に楽器撮影をしてもらいました。
まもなく、ブログでもアップできると思います。お楽しみに~!
Commented by 高橋 明 at 2011-09-27 15:17 x
エリセさま、こんにちは、そしてはじめまして。
楽器を作ってらっしゃるのですね。 参考にしていただいて、私もうれしいです。 ご質問などありましたら、メールでもお気軽にどうぞ!
弦楽器フェアでお会いできるのを楽しみにしております。
Commented by 高橋 明 at 2011-09-27 15:21 x
シカさま、こんにちは。
今回のコンクールは「音重視」の審査配分という、できたばっかりの新作楽器にはかなり厳しいコンクールだったのですが、いい結果を残せたのでほっとしております。
そうですね。今回の楽器は2台ともシカさまに見ていただいたものですね! 最新の「蝶杢くん」は、ニス塗り前でしたが・・・。
シカさまの祈りが通じたのでしょうか!? 次回のコンクール前にはぜひ再度クレモナまでお越しいただいて、祈祷していただければと思います。(笑)
Commented by 高橋 明 at 2011-09-27 15:27 x
寺本さま、こんにちは。
少しだけ蝶杢が入った表板は、時々見るのですが、これだけ蝶杢だらけの材料は珍しいですね。 どんな音が出るのか、楽しみでもあり不安でもあったわけですが、芯の太い雄大で濃厚な音が出ました。コンクールでいい成績を残せたことでも、見た目・音にもいい方向に行ったようで、ほっとしております。 
ちなみにこの楽器、弦楽器フェアで展示予定で、(いまのところ)なんと会場で即売予定です!!! 寺本さま、もう1台いかがですか・・・!?(笑)
Commented at 2011-09-29 22:36 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ふみや at 2011-10-01 02:18 x
高橋さんこんにちは。
気になったのですが、ポツナンさんのアジャスターはどこのメーカーのものですか?
Commented by 高橋 明 at 2011-10-04 14:55 x
非公開コメントさま、こんにちは。
モンドムジカ(クレモナの弦楽器フェア)が開催されておりましたので、お返事が遅くなってしまって、すみません。
3年後に息子さんへの楽器がよりいっそういい楽器になるように、私もがんばって精進していきますので、楽しみにしていてください。
黒檀の件ですが、長さ275mm、幅45mm、厚み15mm以上あれば、ヴァイオリンの指板として使用できます。
ただ、黒い木と言っても、黒檀とは限らず、黒柿や紫檀など、黒くなる木は他にもありますので、見てみないとなんともいえませんが・・・。
詳しくは、私までメールいただけたらと思います。
メールアドレスは、akiravln@dh.mbn.or.jpです。

Commented by 高橋 明 at 2011-10-04 15:00 x
ふみやさま、こんにちは。お返事遅くなってしまってすみません。
「ポツナンくん」のアジャスターのメーカーは、・・・「ひ・み・つ!」・・・というのは嘘で、日本の白川総業さんの特製品です!
ネジが非常に細かいため、回す力が軽くて、そして微調整がしやすいです。 私もおすすめです!
今でも販売されていると思いますよ。少し高価ですが、使いやすいアジャスターです。

Commented by ふみや at 2011-10-06 09:19 x
お返事ありがとうございます!
見たことの無いものだったので気になりました。
試してみたいと思います!
Commented by akiravln at 2011-10-10 15:27
ふみやさま、ご参考になったようで、なによりです。
でも、アジャスターの違いにお気づきになるなんて、よくみてらっしゃいますね! ぜひ試してみてくださいませ。
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by akiravln | 2011-09-22 05:10 | 工房日記 | Comments(14)

イタリアのクレモナで活動しているヴァイオリン製作工房


by akiravln