弦楽器フェアのご報告！

遅れに遅れてしまった、弦楽器のご報告（メイン）です。
まずは、ご来場いただいた皆様、どうもありがとうございました！
今回も、我々宮地楽器ブースは大盛況でした。

以前にもお伝えしましたが、通常の３人（菊田浩、天野年員、高橋明）に加え、宮地楽器が推薦する日本人若手作家４人（高橋尚也、西村翔太郎、百瀬裕明、鈴木郁子（あやこ））も交えて、７人でブースを盛り上げました。


初めに初日開場前のブースの全体写真から。


私の楽器は、写真の左から７～８番目のヴァイオリン、そしてガラスケース正面のヴィオラです。

今回、宮地楽器ブースでは始めてのチェロが展示されました。西村翔太郎さんの作品です。


今年は、宮地楽器のブースは会場入り口のすぐ近くでもあり、いつも人だかりができておりました。


今年も、プロの演奏家に来ていただきました。佐々木梨花さんです。


私も頼まれもしないのに弾いたりなんかしちゃって！　でも、他の楽器と弾き比べてみるのも勉強になります。


宮地楽器主任の山本さんにも最新作の楽器を試してもらいます。

今回は、ヴィオラがたくさん出品されたので、見比べたりして製作者談義がはじまります。


フェアも２日目・３日目になると、より多いお客さんでごった返します。



ただひたすらパンフレットを配り続ける寡黙な土佐男子、高橋尚也さん。


私はというと、ちょっと手があくとチェロを弾いてみたり・・・


横のわずかなスペースでみんなでだべっております・・・。（笑）

帰国直後で、時差ぼけに風邪気味だった私にとっては憩いのスペースでした・・・！


以前のお客さんが楽器の報告をしに来てくださったり、なつかしい友人たちにも会うことができた楽しい３日間でした。改めて来ていただいたお客様に感謝です。どうもありがとうございました。


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さて、ここでフェアに出品したわたしの最新作のヴァイオリンをご紹介します。
９月のコンクール優勝作品と同時に製作していたヴァイオリンです。

このヴァイオリン、表板が蝶杢という模様が入っており、特に楽器の下半分に多く蝶杢が見られます。
仕上がった楽器を見てみると、蝶杢が裏板の虎目のように入っていて、楽器を動かすときらきら輝いて見え非常に美しいです。
表板が下半分に蝶杢がグラデーョンのように入っている材料でしたので、あえて裏板も下半分の虎杢が強くて上にいくにしたがって薄くなっているような楓を選択しました。
横板やネックもそれにあわして、楽器全体が模様のグラデーョンがかかっているような視覚効果を狙っております。いわば製作者の遊び心ですが、おもしろいでしょ！？




ちなみにこの楽器、宮地楽器小金井店の見本品になる予定でしたが、先日どうしてもというお客様がご購入になられたようです。どうもありがとうございました。新しいご主人様の目を楽しませてくれていることだと思います。もちろん音もね！