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フィレンツェの国際ヴァイオリン製作コンクール


このコンクールは、A.N.L.A.Iが主催する国際楽器製作コンクールで、毎年場所を変えて開催されています。(フィレンツェ、ミラノ、ローマなど。昨年はブルガリアのカザンラックでした)
第10回目になる今回は、フィレンツェ郊外の街、セスト・フィオレンティーノで開催されました。
今年はコンクールに参加していなかったし、ちょうど楽器もできる頃なので久しぶりに参加してみようと申し込みました。
開催期間は9月2日~15日。審査は2日~6日で、7日に公式結果発表と表彰式がありました。
6日の夜にコンクール事務局から入賞の連絡を受け取ったので、急きょフィレンツェに行くことになりました。チェロで参加したクレモナの後輩、根本和音さんと、電車で片道5時間近くの旅!
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やっと到着したセスト・フィオレンティーノの街

ホテルで長旅の疲れを落としたのもつかのま、表彰式が始まりました。
場所はセスト・フィオレンティーノの中央図書館。
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私はプロ部門ヴァイオリンで優勝金メダルをいただきました。
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審査委員長ロレンツォ・フリニャーニさんと

また、友人の根本和音さんも、プロ部門のチェロで優勝金メダル! わ~、おめでとう!!
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あと、私の友人、アルベルト・カスッティさんも、プロ部門アンティーク部門のヴァイオリンで金メダル、同ヴィオラで銀メダルでした。

表彰式後、参加者と審査員で集合写真。
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根本さんも記念写真。
右は根本くんの友人レンツェッティ・グイドさん。
彼もノンプロ部門のヴァイオリンで銀メダルでした。

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表彰式後のバールで、優秀な他の参加者たちと知り合いになれたのも収穫のひとつ。

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そして、慌ただしかったフィレンツェでの一日は更けていくのだった・・・。
それにしても、朝から5時間かけて電車で到着して丸一日歩き続けて、もうへとへと!
まっ平らな平野のクレモナとは違い、慣れない坂道ばかりのフィレンツェを歩いて、足が筋肉痛でパンパンです!

さて、ここでコンクールの概要をひとつ。
すでにみなさんお気づきだと思いますが、このコンクール、プロフェッショナル登録をしたプロ部門と、学生やアマチュアのノンプロ部門に分かれており、それぞれにヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・ギター部門、そしてアンティーク仕上げをしたアンティーク部門があり、非常に詳細に分かれており、入賞者の数も多かったですね。
プロ部門のヴァイオリンは点数も僅差で激戦だったようですが、ノンプロ部門のヴァイオリンは参加者も多く、それ以上の激戦だったようです!ひ~!!

今回、金メダルをいただきました私のヴァイオリンです。
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このヴァイオリン、11月に開催される東京の弦楽器フェアにて、展示・販売されます~!

おまけ
翌日、根本くんと現地の名物、フィオレンティーナ(牛の骨付きアバラ肉のグリル)を食べました。うまかった~!!思わずはしゃいでしまった私でした。旅の疲れも吹き飛び、元気に帰路に就くのでありました。
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Commented by Junjun at 2019-10-21 08:04 x
アキラさん、こんにちは

国際ヴァイオリン製作コンクールの
ブログアップ有難う御座います。

改めて、プロ部門バイオリン
優勝おめでとうございます。

大変美しい、素敵な楽器ですね。
11月の東京での弦楽器フェアで、拝見できるとのこと、大変楽しみにしておりますね。

表彰式の場面をはじめ、
街のお写真、お仲間さん、
美味しそうなお食事の写真も 楽しく
拝見いたしました。

有難う御座います!
もう少しで、日本ですね。
お忙しい中、くれぐれもお体に気をつけてお帰りくださいませ。
Commented by akiravln at 2019-10-22 16:45
Junjunさん、こんにちは。
フィレンツェのコンクール、楽しんでいただけたようでなによりです。
みなさんによいご報告ができたこと、私も嬉しいです。
弦楽器フェアに、ぜひ見に来てくださいませ。
またフェアでお会いできることを楽しみにしております。
Commented by シカ at 2019-10-23 07:16 x
高橋さん、改めてゴールドメダルおめでとうございます。数々のコンクール優勝、入賞実績、素晴らしいですね。高橋さんの楽器を所有している私も大変に誇らしいです。高橋さんのヴァイオリンと出会えて本当に幸せです。こんなに実績が積まれると、そろそろクレモナの楽器製作仲間から妬まれてしまうかもぉ。?? 高橋さんの人柄ならそんな事はないと思いますが、そろそろクレモナの重鎮ですね。益々の御活躍を祈っております。
毎回、場所が変わるコンクールって珍しいのかなぁ?フィレンツェで金メダルなんて芸術家には目からウロコものですね。そうだ、これからは、蝶木君を高橋さんの楽器でなくて、「高橋さんの芸術品」とでも呼ぼうかなぁ? いつも「綺麗な楽器ですね」と覗かれる蝶木君、芸術品の親分としてこれからも大切にお付き合いさせて頂きます。
それでこの楽器、弦楽器フェアで販売されるのですね。
このブログを見ている皆さん(居るか?)、高橋さんのヴァイオリンを所有すると、本当に幸せな音楽生活に出会えますよ。私が保証します。フィレンツェで優勝した楽器、芸術品だよ!本当に「借金してでも手に入れろ」って大声をあげたいです。演奏家を目指す皆さん、是非手に入れて下さい。
では、高橋さん、弦楽器フェアでの再会を楽しみにしています。気を付けて日本にお越し下さい。お待ちしております。
Commented by akiravln at 2019-10-27 17:21
シカさま、こんにちは。
多大なるお褒めのことば、恐縮です。
なんか、新興宗教のお布施みたいな勧誘みたいですよ~。
しかし、シカさんが毎日楽しんで楽器を愛してくれていることがよくわかります。
フェアに来ていただける皆様は、ぜひ過剰でも過小でもない視点で私の楽器を見ていただけたらありがたいです。
フェアでの皆様のご来場をお待ちしております。(もちろんトナカイさんもね!)
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by akiravln | 2019-10-20 18:28 | 工房日記 | Comments(4)

イタリアのクレモナで活動しているヴァイオリン製作工房


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