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弦楽器フェアのご報告



おかげさまで今年も弦楽器フェアが無事終了しました。
来ていただいたみなさま、どうもありがとうございます。
来られなかったみなさま、来年はぜひいらしてくださいませ。
お待ちしております。

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来られなかった皆様のために、あらためてご紹介しますね。
我々の宮地楽器小金井店のブースです。
今年も、菊田浩・天野年員・百瀬裕明・西村翔太朗、そして私こと高橋明の5人の製作者をとりあげていただきました。

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よく見ていただけるとわかるのですが、今年は楽器スタンドを使用せず、壁に取り付けたバーに立てかけてみました。
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壁に取り付けられた2台のヴァイオリンと、下の右端のヴィオラがわたしの作品です。

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壁の右側は、今年の9月にフィレンツェのコンクールで優勝したヴァイオリン。
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今年の上半期に製作したストラディヴァリ「ダンクラ」のフルコピーはガラスケースで展示です。お客様にお借りして展示しました。

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2017年に製作した双子ヴァイオリンは卓上展示です。

フェア1日目の午後に、ちょっとした奇跡のような出来事が起こりました。
全く時間を合わせたわけではないのに、「ダンクラ」つながりの人が同時間にブースを訪れてきました。

まずは、私の「ダンクラ」コピーをご購入いただいて、今回フェアのためにお貸ししていただいている所有者さま。

そして、「ダンクラ」の前にオールドフルコピーをしたのは15年前になりますが、その時に作った「カノン砲」ガルネリ・デル・ジェズのフルコピーの所有者さまが楽器を持ってご来場しました。

そして、「ダンクラ」の本物を撮影した世界的写真家の横山進一さんとヴァイオリニストの梅澤さん。横山さんは、私のダンクラを見に来られました。

そして最後に、新作楽器やオールドコピーにも詳しい、ヴァイオリニストの吉田直矢さん。
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写真家の横山進一さん(右)と。私が持っているのは「ダンクラ」コピー。

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私の「ダンクラ」コピーのご所有者さま(中央)も加わって撮影。

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「ダンクラ」(右)と「カノン砲」(左)、15年差のフルコピーご対面!

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みなさん集まって、「ダンクラ」と「カノン砲」の弾き比べ。
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最後にみなさん集まって、記念写真。みなさん私にも負けず劣らずのヴァイオリンマニアで、なにか引き合ったのかな?

その直後にヴァイオリニストの吉田直矢さんがダンクラを試奏しにご来場。
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「ダンクラ」はもちろん、「カノン砲」も弾き比べしていただきました。
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演奏の迫力に、「ダンクラ」「カノン砲」の所有者さまたちもびっくり!

私の楽器たちのご縁で、いろんな人たちのつながりが広がっていく、製作者としてうれしい限りです。それにしても、奇跡的なひとときに、わたしも感無量でした。

あともうひとつ、感動的だったのは、地下のサイエンスホールで開催された出展作品によるコンサートです。私は、ヴィオラで参加しました。日時は初日(1日)の12時からの前半。

まずは7台の参加楽器から、奏者が楽器を試奏してみて、どの楽器にどの曲目が合うか、何番目に演奏するかを決めます。
奏者はヴィオラ奏者の田原綾子さん。

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どんどん曲目と順番が決まってきます。私のヴァイオリンはなんと大トリ、ヒンデミットの無伴奏ヴィオラソナタの最後の2楽章。

楽器の選曲で試奏されていたときは、私のヴィオラはあまり大きな音はしていなかったのですが、本番では他の楽器の1.5倍くらいの音量に感じました。ホールの一番後ろで聴いていたのですが、私の楽器になると、まるで急にマイクが入ったのかのように感じました。自分の楽器がこんなパワーも出せるのかとびっくりしたと同時に感激して恍惚としてしまいました。
(あまりに感動したため、スマホを席の下に落としたのも気づかず、そのあと3時間かけて大探ししました。最後は見つかりましたが・・・)

ほかにもいろんな人に来ていただいて、うれしい3日間でした。

最後にブースのみんなで記念撮影。みんな疲労の色もみえますが、やり遂げた充実感でいっぱいです。
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みなさん、どうもありがとうございました~!また来年、お待ちしております~!



Commented by Junjun at 2019-11-09 06:06 x
アキラさん。

弦楽器フェアの報告有難うございます!

私は2日目にお邪魔いたしましたが、
第一日目に、凄い奇跡的な
出会いがあったのこと、
集まられた皆様含め、嬉しいサプライズ
だと、伝わって来ました!

ビオラ演奏、ご成功おめでとうございます。
お聴きしたかったですが、
次回の楽しみにさせて頂きます。

今はフェア終了の、お疲れのところだと
思いますが、呉々も
お身体に気をつけてください。

しかし、携帯が見つかったのも
本当に良かったですね!
Commented by そろそろトナカイ at 2019-11-12 20:35 x
高橋さん、弦楽器フェアお疲れ様でした。3日間も立ちっぱなしで、さぞお疲れになったのではないでしょうか?
もうすぐ50歳?40歳?、、、疲れが2~3日経ってから出てくる様になりますよ!お体、大切にしてお励み下さい。
今年はゆっくりと弦楽器フェアを楽しむ事が出来なくて、済みませんでした。3日目に駆け足で回らせて頂きました。
なにか高橋さんの最近の楽器は、価値観も上がって触るのが怖かったです。落としたらどうしよう、傷を付けたらどうしようと思ってしまいました。楽器を触らせて頂きながら充分な感想をお伝えできず申し訳ございませんでした。
フェアでは、オレンジ色の演奏用ミュートを購入しました。以前は黒いゴムのミュートが主流でしたが、最近はオケ仲間のあいだで、ピンク色のミュートとかを使うのが流行っているんですよ。私もオレンジミュートを付けて、10日に市民音楽祭に参加してきました。「なに、そのミュート!」と結構驚く人も多いです。
高橋さんの楽器の塗装にもGoodマッチングです。
今年は蝶杢くんと面会させて頂く事ができませんでしたが、大小合わせて5つの演奏会で活躍してもらいました(練習が多忙でした)。次回のステージは1月、合唱団と合わせてのニューイヤーコンサートです。また来年、成長した蝶杢くんと会って頂けると嬉しい限りです(来年の11/1は会社オケの本番だぁ。弦楽器フェアとバッティングしそう)。
では、コンクール荒しの高橋さん、益々のご活躍を応援しております。また近い内にお会いできる事を願っております。
Commented by akiravln at 2019-11-13 10:41
Junjunさま、こんにちは。弦楽器フェアに来ていただいてありがとうございます。
いろいろばたばたしていて、ゆっくりお話しできませんでしたが、楽しんでいただけたようでなによりです。
第1日目は本当にいろいろあって、試奏コンサートで感激して、スマホを無くして落ち込んで、見つかってほっとして、最後にいろんな人に同時に会えてまた感激して。。。(笑)
まぁ、2・3日目もいろんな人にお会いできてよかったのですが、1日目の山・谷の落差の大きさはジェットコースター並みでした!
なにはともあれ、スマホ見つかってよかった!
Commented by akiravln at 2019-11-13 10:47
もうすぐトナカイさま、こんにちは。弦楽器フェアに来ていただいてありがとうございました。
こちらこそ、なにかとバタバタしていて、ゆっくりお話しできなくてすみませんでした。
ピンクのミュートかわいいですね。
私の身辺の周りには、意図せず何かと赤が集まっております。
ワインレッドのノートパソコン(在庫で現品限り)、
赤い花柄のマウスパッド(ダイソーで最後の1個)、
そして誰かさんから頂いたショッキングレッドのデジカメ!
なんか、心まで花を恥じらう乙女の気持ちになるのであった・・・!
(↑なんじゃ、そりゃ!)
演奏会にもご活躍でなによりです。がんばってください。

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by akiravln | 2019-11-09 01:43 | 工房日記 | Comments(4)

イタリアのクレモナで活動しているヴァイオリン製作工房


by akiravln