クラドニ振動解析
2007年 02月 23日
細かいアドヴァイスをもらいましたが、大きな問題もなく、全体的に良くできているとのこと。安心して作業を進められそうです。
家に帰ってきて、昼食をたべて、午後からクラドニ法の振動解析。胴体を閉じてしまったらできないからね!
以前ホームページでも紹介した自作の振動発生装置を使って、表板や裏板の振動特性を求めます。
振動発生装置を使っての機材全般。装置で作った振動の電気信号をスピーカーで鳴らします。スピーカー上に置いた表板または裏板を特定の周波数で強制的に振動させます。板に特定の周波数で、板が大きく振動を始めます。物理用語で共振周波数といいます。板の上に砂をばら撒いておくと、振動の腹(振動している部分)の砂が飛び散り、振動の節(腹と腹の間の振動していない部分)に集まります。これで板の振動分布がグラフィカルに見えます。この解析方法はクラドニ法と呼ばれています。
下の写真はヴァイオリン裏板のモード1と呼ばれる振動。一番低い音での共振です。
下の写真はモード2と呼ばれる振動。下から2番目に低い音での共振です。
下の写真はモード5と呼ばれる振動。5番目に低い音での共振。楽器と完成された後では、この振動が一番重要な振動と言われています。
これをやったからと言ってすぐ結果がでるものではないですが、やっぱり作った楽器の記録としてです。大学時代物理専攻でしたが、そのころの知識は遠~い忘却の彼方!(笑)再度勉強しないさないといけないな~!毎回作る楽器の振動特性を測っておりますが、いまだによくわからない!でも試料としての数が多くなってくると傾向と対策がはっきりしてくることだと思う。そのための試料づくりでもあります。気の長い話だな~!
まさか、突然お会いできるとは思っていなかったので。
靴下、面白かったです!私も真似してしそうです(笑)。
クラドニ法、たぶん本で見たことがあったのですが、実際にやってるのを見たのは初めてです!
写真、すごく勉強になりました。
なるほど、振動発生装置はこのようにご使用なさるんですね!
とても興味深い画像です。
数年前にロイーネDX200(私のメインSP)で検索して以来、HPを拝見させていただいています。
製作されている素晴らしい楽器と同じように、この振動発生装置のケースデザインも魅力的すね。
私も少しだけ雰囲気をまねしてみました。
http://noppokun.cocolog-nifty.com/yyama/2006/10/web_radio_0fd0.html#comments
ここで、靴下に似て、スクロール専用の持ち運び袋を売り出すべきでしょうか!?(←私はなにを言っているのか!?)
私の周波数発信機のプレートは真鍮エッチングで、ナンバー表示の枠は黒檀手作りです。天板が透明なのも、フェラーリのエンジン部がガラス越しで見えるようになっているのを参考にしました。いろいろこだわって作った周波数発信機ですが、使う機会が少ないのが難点です。通常はほこりをかぶったままになっております(笑)。
ロイーネファンの人は少ないですが根強い支持がありますね。私も今は無き名機と呼べるもののひとつだと思います。
そう、本当にこうなるのですよ。でも問題は波形よりも共振周波数の方かもしれません。木の密度や強度と関係付けられたらおもしろいかもしれません。ニスを塗った後では多少変わるようですよ。また、弾きこんでも多少変わるようです。でも私はまだやったことがありませんが・・・。
これは典型的なモード測定方法ですね。自作の周波数発信機ですので、どこまで正確かはわかりません。自作の電子機器、作った自分に自信がないからですが・・・。(笑)
慣れれば、タップトーンだけでやっている製作者もいます。絶対音感があれば鬼に金棒ですよね。うらやましい限りです。
画像で90Hzと出ているのは、あまり信用しないでくださいませ・・・。(笑) 当時のことはあまり覚えておりませんが、いつも本番は写真を撮るのを忘れてしまい、写真を撮影するために再セッティングした可能性もありますので・・・!(笑)
しかし、そのあとの形状の写真は本物ですよ~。
最近まで言い忘れておりましたが、このヴァイオリン、
チャイコフスキーコンクールで2位を頂いた楽器ですね~、 なつかしい~!!