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一息つく間もなく次のコンクール

スロバキアから帰ってきて、一息つく前に次のコンクールの楽器配送締め切りが近づいてきました。楽器は完成してあるのですが、「つめ」の作業を行っています。「つめ」の作業とは、ひたすら磨きながら神に祈ること。(笑) できることはあとそれくらいしかない。
次のコンクールは配送するだけで、行く予定はないので、ゆっくりできそう。でもコンクール開催期間中は西池袋のバイオリン研究会の展示会で日本帰国の予定。なかなかゆっくりできないのは毎年のこの時期の恒例となっております。(コンクール・展示会が驚異的に重なる時期です)

さて、ホームページのコンクール結果報告もいつになることかわからないので、ここで小出しに写真紹介をしよっと。

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まずは最終日の参加楽器の展示です。上位3位以外は順位に並べてあるだけで名前はなし。予定ではこの日の夕方の表彰式にて発表になるが、少なくともクレモナの作品はどれが誰の作品か大体見ただけでわかる。

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上位3名の楽器。
正面が優勝した天野さんの楽器。ガラスケースに収められていて見づらいですが、いい楽器です。改めて、天野さんおめでとう!

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私の5位入賞の楽器。なんか目だって赤いな!(笑)
でも落ち着いていていい感じです。

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全部で42台の参加ヴァイオリン。上位入賞者13台はどれもハイレベルで甲乙つけがたいです。ちなみに写真は最下位の方から撮影しております。
Commented by GORO at 2007-05-06 03:31 x
コンクールの紹介有難うござます。
魅惑的ないい赤で、輝きがひときわ目立ってますね。
6台連作の最初の3台の中のものでしょうか?
風格が備わってきてますね。
一昨年拝見板キャノン砲シリーズとは設計が違うように見えます。
是非音を聞いて見たいものです。


赤といえば、古い楽器で黒いものはもともとは赤だったという話を聞いたことがあります。かといって赤いままの楽器も有りますよね。
この違いは、使用する色素の違いによるものなのでしょうか?
御存知でしたら何らかの形で御教示いただけると有り難いです。
教えて君で申し訳ないです。

それでは、お忙しいことと思いますが体調を崩さない様お気をつけ下さい。

Commented by 高橋 明 at 2007-05-06 03:43 x
GOROさま、色のお褒めのことば、どうもありがとうございます。
私も濃い赤がすきなのですが、塗っていると濃くなりすぎてしまいますね。いつの間にか目的の赤を通りこしている時があります。(笑)

さて、古い楽器でニスが黒くなっているのは、いくつかの原因が考えられます。天然色素で、色が濃くなるもの、薄くなるもの、変色するものなどあります。蛍光マーカーのような目に刺さるような色は色が早く飛びやすいですね。同じ黄色でも、レモン色のような色は、色が飛びやすいです。
赤が変色して黒っぽくなることもありますが、赤茶色が濃いニスで下塗りの薄い黄色の色が飛んでしまうと、赤茶が正しく発色しないで黒っぽくみえることがあります。
また、保存状態にもよってくるのではないでしょうか。
色は難しいですね。新作でも白熱灯と蛍光灯と日光の下ではぜんぜん色が違って見えます。
それでは~。
Commented by 高橋 明 at 2007-05-06 22:48 x
GOROさま、ひとつコメントし忘れました。
今回5位に入賞した楽器は、6台連作(というより前半3台と後半3台が重なっただけですが)の後半3台のうちのひとつです。そのため、ニスが完全に乾燥しきってない状態での出品でした。コンクール開催中にニスが乾燥してきて、最終審査では音がよくでるようになりました。ほんまか~!?
Commented by GORO at 2007-05-07 03:24 x
追加解説有難う御座います。
ということは4/23表向き画像の右側の楽器ということでしょうか?
私は3/13の画像のどれかかと思ってました。
御指摘のように光の種類・加減とカメラ設定の違い等の影響でずいぶんと違って見えるものですね。
確かにペグの角度の関係とフィッティングが同じになっている・・・。
時間のあるときに自宅の楽器で撮影会をやって比較してみようかと思います。
高橋さんの書評を参考にニスの知識も身につけねば。
それと後で気づいたのですが、設計については、キャノン砲はコピーでしたね。
当然違うはずで、愚問でしたね。

いろいろと参考になるコメントありがとうございます。
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by akiravln | 2007-05-05 22:00 | 工房日記 | Comments(4)

イタリアのクレモナで活動しているヴァイオリン製作工房


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