モスクワ向けの楽器無事(?)到着&もう1台完成
前回みんなで配送したモスクワのチャイコフスキーコンクール用の楽器が、先週末無事到着した・・・・クレモナに・・・! 実は書類申告のトラブルで空輸前に空港で止まっていて、イタリアからも出ていなかったとのこと。クレモナ勢、不戦敗になるのか!?と思っていたところ、代表が楽器を持って現地入りすることになりそうです。つまりスロバキアの時と同じ方法。代表が出発するまでにはまだ時間があるため、楽器を一時引き取って、再々度最終調整。一度完成した楽器をもう一度仕上げるのは精神的につらいものがある。でも、もうちょっとだけでも良くなれば・・・との想いもあり、触らなくてもいいところまで触ってしまう・・・。そんなこんなで週末は神経衰弱の日々でした。(笑)
本日は、コンクール用ヴァイオリン3部作の前に作っていたヴァイオリンを完成させました。弦を張って音を出してみると、すごく張りのある明るい音。今までの長い苦労が報われる一瞬です。
表板は蝶杢(ハーゼ、マスキアトゥーラ)と呼ばれる模様が入っております。f字孔は少し広めの「おめめ、ぱっちり」風。




by akiravln | 2007-05-14 21:00 | 工房日記 | Comments(6)

どれ見てもきれいですね。
ハーゼの入ってる楽器ってあこがれるー。

スロバキアのコンクル、5位入賞おめでとうございます!世界の舞台で日本の方が活躍されるのは、なんだかとっても身近なことのように感じられて(←勝手に)嬉しいデス。
ロシアのコンクル。。。荷造りの日記に、ハラハラしながら読んでいましたが、仲良く帰って来てしまったのですね~。みなさんびっくりされたのではないでしょうか・・・。代表して会場まで持参される方は大変かと思いますが、みなさんの楽器が無事ロシアに入国できることをお祈りしています!
高橋さんも、どうぞ気をつけて帰国(来日??)してくださいマセ☆
ほめてくださって、どうも。ハーゼも好みによって意見が分かれますが、きれいですよね。音にもいいのではないかと思っております。
ここ1ヶ月ほど、楽器完成ラッシュですよね。でもこれは私が3台同時進行とか無茶しているからですが・・・。(笑) それでは、日本で!
現在、ロシア向けの楽器を再調整しているところです。ちなみに代表者は私が日本に出発する日に、同じ空港からロシアに向けて出発するとのことです。うまくいけば見送りできるかも!? いや、代表者じゃなくて、僕の楽器を・・・(笑)

唇の形に見えるのは、ハーゼのうねりのど真ん中がちょうど表面に来たためです。ハーゼの木が音にもいいのは、この唇が口笛を吹くからです(うそ)。失礼しました。ハーゼの模様は削って行くと形が変わるのが面白いです。逆に言えば、どのような模様になるかは、完成してみないとわからないですね~。今回は面白い形に出たと思います。
コンクールは期待しないでいてください~。