サント・セラフィンモデル製作過程1
2007年 06月 28日
いよいよ次回作のサント・セラフィンモデルのヴァイオリンが動きだしました。
前回完成した内型枠を用いて横板を曲げます。
まずはC部(センター・バウツ)から曲げて、ニカワで接着。
残りの横板を接着してから、ライニングを取り付けます。
完成した横板。内側はあとから成形します。
裏板になる木の上に置いたところ。今回はバーズアイメイプルです。横板は裏板から採りましたので、全く同じ木目です。
横板を用いて、裏板・表板にアウトラインを描きます。
その線をもとに切り出し。ヴァイオリンの形になってきました。
裏板の荒削りです。膨らみを丸ノミで削りだしていきます。
裏板の半分くらい荒削りした段階で、手のひらには水ぶくれが!!!
前回3台同時進行したときから数ヶ月も経っているので、手のひらがもとにもどっちゃったのね!定期的に荒削りしてると、手のひらの中心の皮膚が分厚くなって、水ぶくれにならないのですが・・・。
ざっと、紹介しましたが、ここ1週間ほどの仕事です。ちょっと時間かかりすぎ!?
このモデルの場合、胴長が345mmと標準より約1cm短いわけですが、ストップ、弦長は変えないとすれば、駒~テールナット間が短くなるのでしょうか?
また、裏板は稜線が長い設計となっていますが、高さはどのくらいにされているのでしょうか?
差し支えない範囲でご教示いただけるとありがたいです。
ご存知とは思いますが、チャイコフスキーコンクールのヴァイオリン演奏部門で神尾真由子さんが優勝されたとのことで、楽器製作のみならず日本人大活躍のコンクールになりましたね。
喜ばしいことです。重ね重ねおめでとうございます。
ロシアへは行けそうですか?
そうすると、また取材陣につかまってテレビでj放映されるのでしょうね。
ちょっと、期待してます。
分解式ならば一番理想的なのですがね・・・。
裏板をニカワ付けする前ならば、うまく横板をたわませて外します。
表板・裏板に罫書きした上、木釘を使うならばきっちりと接着できますよ。
もちろん、内枠をただ引き抜こうとするならば抜けませんよね。いくつかコツがあります。ここでは長くなりますので、詳しくはまたお会いした時にお話しますね~。
このサント・セラフィンはもっと小さいモデルです。おっしゃるように胴体下半分が比較的小さいですが、ストップ長も少し小さめですね。もちろんネック長もそれに合わしてわずかに短くなります。ほとんどわからないと思いますが・・・。
稜線の件、意味がわからないのですが・・・。ちなみに今回のはガスパロ・ダ・サロやマッジーニではないですよ。
チャイコフスキーコンクール、日本人大活躍ですね。我々は再来週くらいに行けそうな目処です。そのころ行ってもコンクールはもぬけの殻でしょうか・・・(笑)
ご回答ありがとうございます。
>このサント・セラフィンはもっと小さいモデルです。
このオリジナルは、
BL 345/UB 165/LB 203(mm)ではなかったでしょうか?
或いは、さらに縮小かけたりしてるんでしょうか?
それと、質問を一部訂正します。
サント・セラフィンの場合、裏板高さが異なるものが多いように思われ一般的に低めなのかと思っておりましたが、今回は裏板の高さはどのくらいにされているのでしょうか?
重ね重ね教えて君で申し訳ありません。
宜しくお願いします。
実際は、おっしゃるモデルよりも大きめのタイプです。
BL 351.2 / UB 166 / LB 203.3 です。
これは直線計測ですので、膨らみを入れてメジャーで図るともう少し大きめになると思います。今回は縮小・拡大はかけておりません。
裏板の高さは15.4mmで、ストラディヴァリの標準より少し高い目ですかね。実際サントセラフィンにどのようなバリエーションがあるのかは私も不勉強で知りませんので、詳しくは代官山のミッチーに聞いてみてください。
貴重な情報ありがとうございます。
度々の訂正で申し訳ないのですが、
>サント・セラフィンの場合、裏板高さが異なるものが多いように思われ
>一般的に低めなのかと思っておりましたが
につきましては、晩年にアーチハイトの低い作品もある、というのが手持ち情報の適切な表現と思われますので訂正させていただきます。
併せまして、推奨される方法での確認と、別の文献も調査してみます。
判りましたら、別途お知らせします。
お忙しい中、貴重な情報提供に感謝いたします。
どうもありがとうございました。
ヴェネツィアの楽器はアーチが高いものが多いようですよ。私もそんなに詳しくないですが・・・(笑) 詳しくわかりましたら、また教えてください。
菊田さんと共にがんばってますよ。弦楽器フェア、菊田さん・天野さんと共に行く予定ですので、会場で会えますね。楽しみにしていてください。それでは~。
実は今月うちの田舎にもストラディバリを弾きに来てくれる人がいるのですが、これはどうでも聴きにいかなくては。
唐突ですがイタリアでは主にどんなものを召し上がっているのでせうか?とても興味があるのですみません。
私はイタリアでは霞を食べて生きているようなものですが(笑)、それで痩せないのが不思議です。主に自炊で、日本食(風のもの)と、イタリア食(風のもの)が半々です。自炊に飽きたら、お持ち帰りのピザやケバブを買って帰ります。レストランで食べるのは友人とが多いですが、週に1回くらいですかね。料理をするのはめんどくさいですが、気晴らしになります。本当にめんどくさいのは、献立を考えるの!