サント・セラフィンモデル製作過程5
2007年 07月 28日
少し仕事しやすくなったと思ったら、また夏ばて・・・!!! (笑)
湿度は35パーセントくらいで乾燥しているので、蒸し暑くは無いのですが、やっぱり暑いものは暑いです。
そんなこんなで、特に変わったことは無く、お仕事の日々。
今取り掛かっている、サント・セラフィンモデルのヴァイオリンもいよいよ胴体を組み立てるところに来ました。
まずは完成した裏板を横板に接着。
この後、表板も接着したら胴体が完成ですが、その前に忘れずにラベル貼りです。
胴体を閉じる前にラベル貼るの、久しぶりだな~。コンクール用楽器が続いていたもので・・・。
今回は初めて焼印も押してみました!
さて、内部をよく仕上げして、表板を接着します。これで胴体はほぼ完成。
いよいよネック加工に入ります。ネックももちろんバーズアイメイプル。
バーズアイメイプルの鳥目模様が見えると思います。
ネックもサント・セラフィンの特徴のあるスクロールです。
さて、これからもお楽しみに!
思ったより仕事が進んでますね。
出来上がりが楽しみ~!
バロック時代の楽器はすべてネックが短くて太かったので、現在の仕様にするのに、ネックを伸ばす必要があります。スクロール(糸巻き部含)はそのままで、ネックだけ継ぎ足す「継ぎネック」と呼ばれる方法です。また、ネック自体にねじれやゆがみの問題が無い場合では、オリジナルをできるだけ残す意味で、ネックの土台の下に木を継ぎ足してかさ上げする「グラフティング」(別名「ゲタ履き法」)という手法もあります。
クレモナは昨日夕方からまた涼しくなって、すごしやすくなりました。でもまたすぐ猛暑に戻るのだろうな~!(笑)
こちらもお会いできるのを楽しみにしております。楽器ももうすぐネックの作業も終わり、その後胴体に取り付けます。いよいよ山場ですね~。がんばります!