日本滞在中日記2
2008年 07月 17日
今回の私の日本滞在に合わせて、私の友人のデボラ・シャナメさんも訪日しました。彼女はクレモナのヴァイオリン製作学校での私のクラスメートであり、現在私の工房でヴァイオリン製作を学んでおります(いわゆる弟子?)。卒業後は楽器の修理や弓製作を専門にしていて、弓を作らせるとピカイチの腕を持っております。
今回、ブログ初出演のデボラさんです。
代官山音楽院のヴァイオリンクラフト&リペア科にお邪魔した3人です。
左から、デボラさん、私、菊田さんです。
さっそく生徒さんたちから矢継ぎ早に質問攻めにあいます。(笑)
みなさんすごく熱心な生徒さんで、中には非常~に難しい質問もあり、頭を抱える我々3人でした!(笑)
口で説明できないことは、ホワイトボードに図を描いて・・・。
質疑応答の後は、学内で製作された生徒さんたちの力作を見せていただきました。みなさん、勉強を始めて1年や2年とは思えないレベルの力作ぞろいでした。
最後はクレモナから持ってきた我々3人の楽器を生徒さんたちに見ていただきました。
人数が多く一度では大変なので、生徒さんたちが3グループに分かれて順番に見ていただきました。
私の楽器を見ていただいております。私はヴァイオリンを2台。今年の新作と、去年のチャイコフスキー・コンクール第2位の作品を持ってきました。
菊田さんもヴァイオリンを2台。内1台は去年のチャイコフスキー・コンクール第1位の作品です。
デボラさんの作品は新作ヴァイオリン1台と、自作の名弓4本です。
生徒さんたちの熱意と熱心さに圧倒されながらも、楽しくすごさせていただきました。3時間余りの予定時間もあっという間に過ぎ去りました。
P.S.今回の写真は代官山音楽院様から提供していただきました。どうもありがとうございました。
日本に帰ってくるとなかなかゆっくりしてるわけにはいかないみたいですね(笑)ご苦労様でした!
専門学校も楽しそうですね~。私の場合はたまたま親父が職人だったので、勝手に弟子入りしました(笑)8月でまる2年たつところです。
さて前回お知らせしたバスバー交換の結果報告で~す。
一応成功したみたいですが、根本的な音の感じは変わらなかったです。私の場合、普段バスバーをすりあわせる時には枠に押さえて表板がゆがまないようにやっていたんですが、今回は枠なしでやってみました。
初めて作ったデル・ジェスモデルなのでいまいち良くわからない感じです(笑)裏板もホワイトシカモアという材木なので少し柔らかい感じなのでその影響のが大きいのかもしれません。
今ついでに5作目もバスバー交換中なので、また結果報告にまいります(笑)
では、また。
バスバー交換のご報告ありがとうございました。 あまり変化はなかったようですが、楽器自体の音の特徴の方が大きかったようですね。ホワイトカシモアですか・・・。私は使ったことがないので、どのような木材かよく知りませんが、昔の楽器でやわらかい胡桃(くるみ)材や柳材を裏板に使っている楽器もありますし。
次回もぜひご報告たのしみにしております。