みなさま、またまたご無沙汰してしまいました。
いろいろな行事が近づいてきて、慌しくしております。
さて、クレモナでは10月5・6・7日と開催される国際楽器見本市「モンドムジカ」が間近にせまり、街もなんだか慌しくなってきております。でも、私は毎日工房で作業の連続・・・!
といいそぎ、告知です。
11月2・3・4日に東京竹橋の科学技術館で開催される「2007弦楽器フェア」の宮地楽器さんのブースにて、私こと高橋明、そして菊田さん、天野さんの楽器が展示予定です。ついでに本人もブース内に置いてもらえることになりました。(笑)
みなさんに会場でお会いできることを楽しみにしております~。
弦楽器フェアの紹介ページ
http://park10.wakwak.com/~jsima/fairinfo/fair2007/fairinfojp.html
宮地楽器さんの紹介ページ
http://strings.miyajimusic.jp/
う~、まだ帰国日程決めてない~! あせる~!!(←毎年のことです)
さてさて、いよいよサント・セラフィンモデルが完成しました。
完成までの長かったこと!!! 構想1年、製作4ヶ月というとこでしょうか!もちろんこの1台にかかりっきりだったわけではないのですが、それにしても時間かかりすぎです。気長に待ってくれていた注文主さんにも感謝です。でも、その分いい楽器に仕上がったと思います。
今回、サービスで掲載写真増量!
今回の目標だったのは、手の小さい注文主さんに合わして、少し小型のサント・セラフィンをモデルに選んだこと。そして、ストラディヴァリよりも精密で丁寧な仕事をしたといわれるサント・セラフィンにどこまで近づけるかということです。
胴体は小型なことはもちろん、ネックも細めにして、弦長もわずかですが短めです。
サント・セラフィンの丸くてかわいいf字孔、ぷっくりと膨らんだ表板・裏板など特徴がよく出ていると思います。
スクロールも、繊細なイメージです。ストラディヴァリよりも半巻き多めにうずまいているのが、サント・セラフィンの特徴です。
今回、注文主さまのご希望もあり、特別に装飾付きの付属品を取り付けました。
この楽器の最大の目玉は、バーズアイメイプルの裏板です。オリジナルに合わせてみました。正面で撮影すると、模様が平べったくなってしまいますが、光の当て方を変えたり撮影角度を変えてみると、模様が変化自在に変わります。
さて、問題の音はというと・・・。
ガルネリのようなパワーはないのですが、明るくて芯が通っている感じの、密な音です。低音はやわらかく、高音は銀鈴のような・・・。言葉で表現すると、わざとらしくなってしまいますが、サント・セラフィンの特徴がよく出た音なので、今回の結果に満足!というか、正直なところ、「ほっ。」
ちなみに、この楽器、注文主さまのご好意により、弦楽器フェアにて展示予定です~。